満身創痍の怪物が放つ執念――朝乃山、2026年の土俵で挑む「二度目の奇跡」と大関復帰へのリアル

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満身創痍の怪物が放つ執念――朝乃山、2026年の土俵で挑む「二度目の奇跡」と大関復帰へのリアル
満身創痍の怪物が放つ執念――朝乃山、2026年の土俵で挑む「二度目の奇跡」と大関復帰へのリアル
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🎵 満身創痍の怪物が放つ執念――朝乃山、2026年の土俵で挑む「二度目の奇跡」と大関復帰へのリアル

大相撲 朝 乃山の四股名が館内に響き渡った瞬間、国技館の空気がピンと張り詰める。溜席に座る往年のファンから、立ち見席で息をのむ若者まで、誰もが土俵上の背中に視線を焼き付けて離さない。あのどっしりとした腰の据わり、深々と沈み込む仕切り。幾度となく奈落へと突き落とされ、そのたびに這い上がってきた男の土俵入りには、言葉にできない凄みが宿る。

歓声と拍手が交錯するなかで、大相撲 朝 乃山が仕切り線へと歩みを進める姿を見つめていると、単なる人気力士の枠を超えた「業」のようなものすら感じる。2024年の名古屋場所で負った左膝前十字靭帯および半月板の損傷という絶望的な大怪我、そして長期休場による番付の急降下。誰もが「もう終わった」と囁いた暗闇を抜け、2026年の今、彼は再び幕内の激流の真ん中に立ち、大関の座を見据えている。

重なる靭帯断裂の悪夢、それでも曲がらなかった土俵への背骨

痛まないはずがない。土俵に上がる前の支度部屋、幾重にも巻かれた分厚いテーピングが、彼が潜り抜けてきた修羅場の凄まじさを物語る。2021年の処分による三段目への転落、そこからの復活劇だけでも十分にドラマだった。だが相撲の神様は、彼にさらなる試練を課した。全盛期の馬力を取り戻しかけた矢先の膝の破壊。土俵下へ崩れ落ちたあの日、館内に充満した絶望を忘れるファンはいない。

普通なら心が折れる。年齢も30代に突入し、肉体的なリミットは確実に近づいていた。それでも朝乃山は引退届を拒み、メスを入れた膝のリハビリという地味で過酷な孤独に耐え抜いた。一日数十回の足の屈伸から再開した日々の泥臭さが、今の彼を支えている。

「右四つ・左上手」という原点――力でねじ伏せない円熟の技術論

現在の朝乃山の相撲には、かつてのような力任せの強引さがない。怪我を抱えた肉体と対話し続けた結果、行き着いたのは極限まで削ぎ落とされた正統派の四つ相撲だ。

立ち合いで鋭く踏み込み、右を差す。左上手を深く引いた瞬間、館内がどよめく。右四つ・左上手。昭和から平成の大横綱たちが紡いできた相撲の王道を、令和の土俵で体現できる力士は今や数えるほどしかいない。怪我の前は力でねじ伏せる場面も見られたが、今は違う。廻しの引きつけ、引き手と腰の連動、相手の重心を狂わせる絶妙な体重移動。膝への負担を最小限に抑えながら相手を仕留めるその取り口は、円熟味を帯びた「職人の技」へと進化を遂げた。

大の里ら新世代の猛威と、32歳を迎えた元大関が抱くプライド

土俵を見渡せば、時代の波は容赦なく押し寄せている。大の里をはじめとする圧倒的な若さとパワーを誇る新鋭たちが台頭し、番付の頂点を激しく揺るがしている。琴櫻や豊昇龍といった同世代・後輩の実力者たちも、盤石の相撲で立ちはだかる。

だが、朝乃山は世代交代の防波堤として立ち塞がることを選んだ。若手の強烈なおっつけや激しい突き押しに対しても、動じずに下半身で受け止め、己の形へと引きずり込む。新世代の猛攻を受け止め切った末に放つ豪快な寄り切りは、ただの1勝ではない。「相撲の深さは、力やスピードだけではない」という、ベテラン元大関の無言の主張だ。

故郷・富山からの悲願、砂被り席に響く「朝乃山コール」の熱量

朝乃山の相撲を語る上で、郷土・富山との絆を切り離すことはできない。大怪我で番付を落とした時期も、富山のファンは誰一人として彼を見捨てなかった。本場所が始まれば地元紙の号外が飛び交い、後援会からの激励の手紙が部屋に山積みになる。

震災や様々な困難を経験した北陸の人々にとって、朝乃山が泥まみれになりながら白星を重ねる姿は、希望そのものなのだ。「富山のために、応援してくれる人のために、恥ずかしい相撲は取れない」。その重圧を重荷ではなく推進力に変える強さが、朝乃山という力士の真骨頂である。

限界説を一蹴する稽古場、高砂部屋で磨き直した「擦り足」の重み

場所前の高砂部屋を訪れれば、彼の復活が偶然ではないことが一目でわかる。派手なぶつかり稽古の前に、黙々と繰り返される擦り足と四股。土俵を擦る足音だけが道場に響き渡る。

怪我をした力士が恐れるのは、再び踏み込んだ瞬間の激痛だ。その恐怖を払拭する唯一の方法は、土俵の砂を足の裏で掴む感覚を体へ徹底的に叩き込むことしかない。朝乃山は基礎中の基礎に立ち返り、重心のブレをミリ単位で修正してきた。若い力士たちが息を切らす横で、汗だくになりながら黙々とすり足を続けるその姿こそが、限界説を打ち砕く一番の証拠だ。

残された時間は長くない――賜杯奪還と大関カムバックへの分水嶺

2026年という時間は、彼にとって「猶予のない勝負の年」だ。32歳という年齢、酷使してきた膝。いつ再び暗転するか分からない土俵の上で、朝乃山は毎場所を「現役最後の15日間」であるかのような鬼気迫る覚悟で挑んでいる。

狙うは三役への定着、そしてその先にある二度目の大関昇進と幕内最高優勝だ。かつて不祥事で大関の地位を失い、怪我でさらに奈落を見た男が、再びその頂へと返り咲けば、大相撲の歴史に永遠に刻まれる奇跡となる。勝負の分水嶺に立つ朝乃山。その背中を、日本中の相撲ファンが固唾をのんで見つめている。 (出典: 大相撲 朝 乃山(Yahoo!ニュース)

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